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ISDN回線の仕組み
オフィス移転や電話機の新規導入を検討中の場合、電話回線を何にするかが問われます。中小規模のオフィスの場合、アナログ回線にするか、ISDN回線にするかを迷う方も多いかもしれません。導入コストや基本料金、通話料などの通信コスト、妥当な回線数、拡張性などのことも考えて導入しなければなりません。
そこで、今回は少しでも電話回線選びに役立つ知識として、ISDN回線の仕組みを紹介します
ISDN回線とは何か
ISDN回線とは、デジタル回線のことです。ケーブルそのものは、アナログ回線と同じメタル線(銅線)を利用します。しかし、アナログ回線とは、電話線にデータを流す方法が異なります。アナログ回線では電話線に対してデータや音声をアナログ信号で送受信しますが、ISDN回線はデジタル信号で送受信します。音声をデジタル化してから送るのです。デジタル信号とは、「1」と「0」でできているものです。
いってみればアナログ回線は音声データをそのまま銅線に乗せていることになります。一方、デジタル回線のほうはそれとは異なり、デジタルデータとして銅線に乗せているのです。
「1」か「0」のデータが生み出すメリット
ISDNは、「1」と「0」のデータのみで送受信が行われます。このことで、ノイズなどからの区別がつきやすく、簡単に不要なノイズなどを無視することができるので、雑音が入ることがありません。つまり、アナログ回線と比べて通話の音質がいいといわれているのです。
ISDN回線の基本的な接続の仕組みとは
ISDN回線では、音声データをデジタルデータに変換する必要があることがわかりました。よって、電話機と電話網へ直接機器をつないでいては実現されません。そこで、デジタル信号を処理する装置を間に設置します。この装置のことをDSUと呼びます。また、もう一つ、従来のアナログ回線で使っていた電話機をISDN回線で使うには、TA(ターミナルアダプタ)が必要になります。よって、ISDN回線をつくるには、DSUとTAは欠かせないというわけです。
電話回線選びの際の知識として、ぜひ参考にしてみてください。