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ドコモ光を契約すると固定電話の番号が変わる?
2015年3月にスタートしたNTTドコモの「ドコモ光」が話題ですね。契約する最大のメリットはモバイルと光回線の割引ですが、回線の契約切り替えで今までの電話番号が変わってしまうのです。同じNTTなのにどういうことでしょうか。
引き継げない固定電話の番号
簡単に説明しますと、光回線のサービスがNTT東日本・西日本からNTTドコモへと変更されるからです。いくらグループとはいえ、別会社ですからやむを得ませんね。気をつけたいのは、ユーザーが「現在利用しているサービスから何も変わらない」と誤認してしまうことです。
これは若干、ミスリードな感じもしますが、変更した場合は既存プロバイダの解約や、それに伴う契約解除料が発生する可能性があったり、メールアドレスの変更やオプションサービスなどが利用できなくなったりします。そして、もっとも重要なのがNTT東日本・西日本「フレッツ光」ユーザーが契約IDと固定回線(ひかり電話)の電話番号を引き継ぐ「転用」を利用して「ドコモ光」を契約した場合、NTT東日本・西日本へ乗り換えようとすると、固定電話の番号を引き継げないのです。
現状は解決策がない
こういった固定電話の番号を引き継げないのは、光回線サービス事業者間で番号を管理するシステムがなく、今あるシステムを改修するためには非常に多くのコストがかかるためで、現状は打開策がないといった状況です。もしシステム改修を行なうとしても、どこが費用を負担するのかといった問題があるため、これは当面解決しそうにありません。現時点では、ひかり電話の部分だけNTT東日本・西日本との契約を継続しておいて、インターネットの部分だけを他社に切り替えるといった自衛策しかありません。ただし、この場合は各種割引の対象外になってしまう可能性があるのは否定できません。
実際問題、固定電話を長年同じ番号で使ってきたのに、このタイミングで番号変更の連絡をするのは手間もかかります。特に携帯電話を上手く利用できず、固定電話に頼る高齢層にとっては、非常に大きな問題です。ご契約にあたっては注意が必要となりますので、お気軽に固定電話ドットコムにご相談くださいね。